コンパニオンプランツの効果を最大限に引き出す方法

コンパニオンプランツ
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コンパニオンプランツを活用することで得られる効果はいろいろです。

野菜の害虫の予防、病気の予防、生育促進のために、実際にコンパニオンプランツの効果を最大限に引き出す方法を学んで野菜の栽培をはじめてみませんか。

コンパニオンプランツの効果を最大限に引き出すには、それぞれの畑に合った<strong>栽培の時期と混植する植物同士の距離、植物の品種の条件</strong>を調整していく必要があります。

相性がよいもの同士を組み合わせることで、お互いの相乗効果が期待できるものを選びましょう。

そして、野菜やハーブを使って、いろいろ経験を積み重ねていくことで自分ならではのコンパニオンプランツの活用方法をみつけていきましょう!

ここではコンパニオンプランツの効果を最大限に引き出す方法として、コンパニオンプランツの栽培の基本とポイントを3つのパターンに分けて説明しています。

コンパニオンプランツの効果を最大限に引き出す栽培方法の基本

コンパニオンプランツの効果を最大限に引き出す方法

ここでは、コンパニオンプランツを活用した、混植の基本、間作の基本、リレー栽培の基本、3つの基本パターンをご紹介します。

この3つの基本を理解することで、コンパニオンプランツの効果を最大限に引き出すことが可能になります。

〇混植の基本|ひとつのうねで異なる種類の野菜を育てよう!

コンパニオンプランツの混植では、ひとつのうねに1種類の野菜を植えて、その植えた野菜の株間や条間に別の種類の野菜を植えて育てます。

各野菜の栽培の期間を有効に活用して、限られたスペースをうまく利用して一緒に育ててたり交代で育てたりします。

メインとなる野菜はひとつで、育てた時と同じ程度の収量が得られて、それと同時に混植する野菜も一定以上収穫できることで、トータルで収穫の量が増えることが基本です。

植物同士のお互いの位置関係や、栽培するときのスタートのタイミングが重要になります。

■ポイント

育てる野菜の性質をよく理解して活用しましょう。

例えば、トマトとラッカセイの混植の場合で説明します。

トマトとラッカセイは、背丈の高い野菜(トマト)と、背丈の低い野菜(ラッカセイ)であり、水肥力の強い野菜(トマト)と土をよくしてくれる野菜(ラッカセイ)の組み合わせです。

このコンビではラッカセイにもよく陽があたったほうが、よく育ち美味しくなるので、トマトの株間や条間に植えるより、うねの肩などに植える混植にして、ラッカセイにも光を確保するのが大切です。

そして、ラッカセイの茎や葉が地表を覆うので、トマトにとってマルチングの効果にもなります。

他にも、アブラナ科のキャベツと、キク科のフリーレタスの混植では、キャベツに虫をよせ付けないことを目的に行います。

キャベツが好きな虫がやってくるので、それを少しでも防ぐために、キャベツ5株くらいに、リーレタス1株の感覚で植えることでも効果があります。

それでも、モンシロチョウの幼虫などの被害が大きい場合は、リーレタスの株数を増やしてみたり調整をしてみましょう。

又、深が根いタイプのホウレンソウと浅い根のタイプの葉ネギの混植にすると根が競合しません。

土の中でも成分の奪い合いや、根の絡み合いなどがおこらないような組み合わせが必要です。

このように、お互いに利点があるような方法でコンパニオンプランツの混植つくっていきましょう。

〇間作の基本|生育期間の差を利用しよう!

コンパニオンプランツの間作では、それぞれの野菜の生育期間が収穫まで短かったり、長かったりするので、一同じ畝で育てる違う野菜の生育期間の差を利用していきます。

普通は混植が2種類以上の作物を全期間にわたって一緒に栽培するのに対して、間作はある作物を収穫する前の一定期間のみを一緒に栽培します。

例えば、ナスは春から秋まで長期間育てますが、その同じ畝で春に栽培期間の短いつるなしインゲンを育てて、夏以降にナスの株元に大根の種をまいて栽培することがなどが可能です。

1つが畑を占領している合間に、その傍らで、2種3種の野菜を順番に育てるような場合を間作といいます。

 

■ポイント

それぞれの目的を明確にして栽培を行いましょう。

例えば、春どりのキャベツとソラマメでは、すでに育っているキャベツの苗を風よけにしてソラマメを育てるのがおすすめです。

ここでは、一緒に植えるだけではなく、風向きも考えた配置も考えましょう。

また、サトイモの株間でセロリを育てるのは日影の活用になり、タマネギの畝にクリムソンクローバーをまくのは土を肥沃にすることが目的になります。

生育期間の長いダイコンの大きくなる前の空間を利用して、ルッコラを栽培するとその間ルッコラの香りが害虫予防になもります。

ジャガイモとサトイモの間作では、ジャガイモの条間やうねとうねの間を利用して、ジャガイモを収穫する前にサトイモの栽培をスタートさせます。

じゃがいもの土寄せが終わった段階で、サトイモを植え付けると効率もよくなります。

作業の効率を考えましょう。

いろいろな野菜の収穫までの期間の違いを考えて間作ができるもの同士か考えてみましょう。

■リレー栽培の基本|前後作の相性を活用しよう!

コンパニオンプランツのリレー栽培では、前作(最初につくる作物)と後作(後からつくる作物)でつくる野菜の相性がよければ、ほとんどの場合、お互いによりよいプラスの効果を得ることが期待できます。

前作(最初につくる作物)が環境を整えてくれて、次に栽培する後作(後からつくる作物)が育ちやすい環境づくりをしてくれるので、前作で悪い菌を減らして、後から植える植物の病気を防いでくれる効果などがあります。

前作(最初につくる作物)で土が肥沃になるので、後作(後からつくる作物)が良く育つだけでなく、耕す土つくりの期間を省略できたり、少ない肥料で栽培できるのとで、リレー栽培では効率的に畑を利用することができます。

最初になにを植えるかで、後から植える植物にもよい影響をを与えることができます。

 

■ポイント

前作の効果を利用しましょう。

例えば、たまねぎのうねでカボチャや秋ナスを育てたり、大根のあとにキャベツを育てたりすると、前作で病原の菌を減らすことができるので、病気の予防に役立ちます。

ダイコンの後作に同じアブラナ科のキャベツを植えることで、先に植えたダイコンがおとりになってくれて土の中の根こぶ病を減らすことにもなります。

また、枝豆の栽培で土が良くなった場所を利用して、他の野菜を育てると、肥料の量を減らすことができます。

ですが、同じ場所でもブロッコリーよりも白菜のほうが肥料の量が多めになったりするので、育てる作物の性質や効果を理解して栽培すると、より賢く活用できますね。

コンパニオンプランツで避けたい組み合わせ 

コンパニオンプランツの効果を最大限に引き出す方法

コンパニオンプランツの効果を最大限に引き出す方法

コンパニオンプランツの逆で、一緒に育てることで、お互いの生育を妨げて、悪影響を及ぼす組み合わせもあるので注意しましょう。

例えば、同じナス科同士では養分を奪い合ったり同じ害虫にやられてしまうので共倒れしてしまうことがあります。

他にも、キャベツのそばでジャガイモを育てるとキャベツの他感作用というので、ジャガイモの生育が悪くなったりします。

キュウリとインゲンでは生育促進で相性がよい組み合わせですが、どちらとも、ネコブセンチュウが寄生するのでネコブセンチュウがふえてしまいます。

※ネコブセンチュウが多い畑では、対抗植物としてマリーゴールドなどを植えるといいですよ。

他にも、病害虫が共通する組み合わせができないように注意をすることが必要です。

 

避けたい組み合わせの種類

コンパニオンプランツと逆で、一緒に育てると悪影響を及ぼす相性の良くない組み合わせもあるので注意しましょう。

トマトとじゃがいもは相性が良くなく、一緒に植えると生育が悪くなる場合があります。

同じようにナスとトウモロコシ、レタスとニラ、イチゴとニラ等が生育が悪くなる組み合わせです。

他に、スイカとインゲン、キュウリとインゲン、メロンとインゲン等はセンチュウが増えるので注意しましょう。

ダイコンと長ネギの組み合わせでは枝根になってしまいます。

野菜とハーブ類は、害虫忌避にもなりますが、生育が悪くなる場合があるので注意しましょう。

一定の野菜によくても、別の野菜とは相性が悪いなんて場合もありますから組み合わせは十分に気をつけましょう。

言葉の意味

  • 肥沃(ひよく)とは、土地がこえていて農作物が良く育つこと。
  • ネコブセンチュウとは、害虫のセンチュウの一種。植物の根に卵を産み付けて増殖するので放置すると植物の生育がとまってしまいます。
  • うね(畝)とは畑で種をまいたりするために、土を盛り上げたところのこと。
  • 株間(かぶま)とは、うえた植物の株と株との間のことです。
  • 条間(じょうかん)とは、うえた植物の列のこと。列と列の間のこと。(1列を1条という)
  • 害虫忌避(がいちゅうきひ)とは嫌ってよりつかないこと。害虫がよりつかないことをいいます。

コンパニオンプランツの効果を最大限に引き出す方法のまとめ

コンパニオンプランツの効果を最大限に引き出す方法

 

コンパニオンプランツの効果を最大限に引き出すには、混植、間作、リレー栽培の基本パターンを利用して、合わせて植物の性質を理解することが大切です。

  • 深根タイプと浅根タイプ
  • 生育期間が長いタイプと短いタイプ
  • 草丈の高いタイプと低いタイプ
  • 日当たりを好むタイプと日影でもよく育つタイプ
  • 吸肥力の強いタイプと土を肥沃にするタイプ
  • 生育期間の長いタイプと短いタイプ

それぞれ違うタイプを組み合わせることで、時間を有効に活用できて、空間を活用することで、収穫量のアップや品質の向上にもつながります。

私は、野菜のそばに、バジルを混植したり、そばにバジルの鉢植えを置いています。

地植えにする場合は、水分や養分の奪い合いいがないようにしないといけませんが、鉢植えの場合はバジル独特の香りがそばで育てる野菜の害虫予防にもつながります。

鉢植えで栽培すると、鉢ごと移動することができるので、野菜の収穫に合わせてあちこちに動かすこともできます。

害虫が嫌いな植物をあえて鉢で育てて、近くに置いたり離したり、季節によって、風よけにしたり、日よけにもできるのでおすすめです。

仲良しの農家さんの畑では、畝のはじとはじにバジルを植えているのをみかけました。

野菜やハーブを使っていろいろ経験を積み重ねて、自分ならではのコンパニオンプランツの活用方法をみつけていきましょう!

地植えにする場合は、水分や養分の奪い合いいがないようにしないといけませんが、鉢植えの場合はバジル独特の香りがそばで育てる野菜の害虫予防にもつながります。

鉢植えで栽培すると、鉢ごと移動することができるので、野菜の収穫に合わせてあちこちに動かすこともできます。

害虫が嫌いな植物をあえて鉢で育てて、近くに置いたり離したり、季節によって、風よけにしたり、日よけにもできるのでおすすめです。

仲良しの農家さんの畑では、畝のはじとはじにバジルを植えているのをみかけました。

野菜やハーブを使っていろいろ経験を積み重ねて、自分ならではのコンパニオンプランツの活用方法をみつけていきましょう!

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