畑がなくてもできる野菜づくりの基礎知識

畑がなくてもできる野菜づくりの基礎知識 コンパニオンプランツ
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先日、ご近所さんから長ネギを20束もいただきました。

このネギは、土ネギなので冬中も保存が可能なので重宝します。

よく、田舎の実家から、親せきから野菜や果物をたくさん採れたからと送ってもらったり、ご近所さんから作りすぎたからと新鮮な野菜をいただく機会があると思います。

そういうのってなんか嬉しいですよね。

毎年いただいていると、そろそろあれが送られてくる時期だなとか季節を感じたり、送られてきたらもうそんな時期なんだなと季節を感じることがありませんか?

お裾分けをいただけるのは、そのものが旬な時期だからですよね。

野菜だったり果物だったり大抵採れたての新鮮なものをいただけます。

その新鮮な野菜などを、ご自宅でも栽培してみませんか?

ご自宅で自分で野菜づくりをすることによって、そのものの旬な時期を知ることができるし、自分で作った野菜もご近所もさんや友人にお裾分けできたりしますよ。

畑がなくても、新鮮な野菜をご家庭のベランダや玄関、中庭などで栽培できます。

野菜や果物をそばで栽培することで、見る楽しさ、育てる喜び、食べる喜びを味わえます。

そこで、ここでは自宅でも畑がなくても野菜づくりができる基礎知識をお知らせします。

畑がなくてもできる野菜づくり

畑がなくてもできる野菜づくりの基礎知識

野菜づくりは、ご自宅に畑がなくても鉢やプランターを用意することで始められます。

先に野菜づくりを始めるにあたって、鉢やプランターを置く場所を決めましょう。

日の当たる場所なら、テラスや、ベランダ、玄関回り、駐車場まわりでもちょっとしたスペースがあれば、鉢やプランターを置いて野菜づくりを楽しむことができます。

できる限り陽が当たる場所、風通しがよい場所を選びんで、鉢やプランターの置く場所が決まったら、1日の陽当たりがどうなのかも確認しておきましょう。

朝陽当たりが良くても、昼以降は全く陽が当たらないなんてこともあるので数か所チェックしておくといいでしょう。

※鉢やプランターは移動ができるので、選んだ場所が陽当たりがいまいちだと思えたら、陽のあたる場所へ簡単に移動できるので、畑とは違った良い一面ですね。

ここから野菜づくりの基礎知識を学んで、野菜づくりの準備を整えることからはじめましょう。

野菜づくりの基礎知識|ポイント

野菜は、光合成するために太陽の光が必要です。

陽当たりが悪いとひ弱な野菜になって、しっかり育ちません。

美味しい野菜を育てるには草花よりも陽が当たるような場所を選んでください。

陽があたる時間が長いほうがおすすめですが、1日のうち半日でも陽があたるようであれば大丈夫です。

また、風通しが悪いと、蒸れてしまったり病害虫の発生の原因にもなるので野菜が健康に育ちません。

風通しがよい場所を選びましょう。

そして、鉢やプランターでの栽培の場合、土が乾燥しやすいので水やりがとても大切になります。

水場のそばか、水やりがしやすいところを選びましょう。

野菜作りは陽当たりと風通し、水やりは最も大切なポイントです。

 

野菜づくりの基礎知識|野菜の種類を知る

畑がなくてもできる野菜づくりの基礎知識

育てる野菜は季節や気温、それぞれ野菜の種類によって育つ環境が違うので、はじめるその時期、気温で育つ野菜が違ってきます。

冬に夏野菜を育てても成長ができず、夏に冬野菜を育てると本来の旨味がでてこない場合などがあります。

例えばダイコンは1年中採れますが、夏にれるダイコンは辛味が多く、寒い冬を耐えたダイコンは甘味が増します。

売っている種もダイコンだけでもたくさんの種類があるので、自分の環境にあった育てやすい野菜を選びましょう。

育てる野菜のタネ選ぶ時に、袋の裏を見ると、暖かい地域、寒冷地の種まき時期から栽培時期など記載されているので確認しておきましょう。

野菜の種や苗は、蒔く時期、植える時期で成長が違ってきます。

暑い夏が好きな野菜や、寒くならないと根が伸びない野菜もあります。

長年の農業者の失敗や成功を繰り返してきた経験から、適した時期が決まっているので、種からの蒔きどきや、苗からの植え時についても違うのできちんと理解しておきましょう。

ここでは野菜の種類が好む環境を見ていきましょう。

陽当たりがいいと育つ野菜

キャベツ 芽キャベツ ハクサイ インゲン ソラマメ エダマメ トウモロコシ ニンジン ジャガイモ サツマイモ オクラ タマネギ ブロッコリー カリフラワー トマト ナス ピーマン

キュウリ スイカ メロン カボチャ イチゴ ニガウリ

陽当たりを好む野菜はきゅうりやトマトなど真夏に定番の野菜が多いですよね。

少しの陽当たりでも育つ野菜

レタス類 ワケギ パセリ ショウガ サトイモ コカブ ニラ シソ シュンギク チンゲン菜 コマツナ ホウレンソウ パッセリ ワケギ

少しでも陽当たりがあれば、育つ野菜は育てるのにもあまり手がかかりません。

日影でも育つ野菜

ミョウガ セリ ミツバ

日影でも育つ野菜は環境がよければ手をかけずとも勝手に成長してくれます。

暑さに強い野菜

ニラ ナス ピーマン シシトウ トウガラシ オクラ ショウガ ニガウリ サツマイモ サトイモ ツルムラサキ

暑さに強い野菜は真夏の太陽をたくさん浴びることですくすく育ちます。

寒さに強い野菜

タマネギ イチゴ ソラマメ ダイコン カブ ホウレンソウ エンドウ ネギ ハクサイ キャベツ キョウナ カラシナ

寒さに強い野菜は寒さに耐え抜いてこそ甘さを増す性質があります。

 

このように気温の差で育てる野菜が違ってくるので、畑がなくてもできる野菜づくりでは、その地域、時期にあったものを選ぶことからはじめましょう。

せっかく育てたのに成長しなかったなんて残念な思いをしないように、はじめは先人の知恵をかりてそのとおりにすすめていくことが失敗しないコツですね。

同じ野菜でも沖縄と北海道では種を蒔く時期が全然違うというイメージです。

地域での温度差を理解しておきましょう。

野菜づくりの基礎知識|必要な道具

畑がなくてもできる野菜づくりの基礎知識

野菜づくりで必要な、よく使う道具をここでご紹介しておきます。

鉢やプランター→鉢の大きさによって野菜の成長が違ってくるので大きく育てたい野菜の場合は大きな入れ物を用意する必要があります。

水やりのジョウロ→水道が届く場合でも必要です。小さな苗のうちは水の勢いにつぶされないようにやさしく水やりが必要で、大きく成長すると葉がじゃまをして、土が見えなくなる場合は根元の脇から水やりを行います。

移植ごて(スコップ)→苗の植え付けや時や寄せ植えに時に利用します。土を足したりする時にも必要です。

園芸ハサミ→間引きや摘心、紐をきるときなど必要で利用頻度が高いです。

種まき用のポット→土植えの前の種まきの時、苗まで育てる必要がある時に利用します。

土と肥料重要です。畑ではない野菜作りでは、適した土の栄養が大切で、野菜を育てていく中で土の栄養分を補うために追肥用の肥料が必要です。

鉢底石→水はけをよくするために鉢の下にいれます。

メジャーや定規→種まきや植え付けの時に間隔を測ったりするのに活用します。

ラベル野菜の名前や品種、種まき日など書いておくと便利です。小さな芽は何の芽がでたか分かりやすくなります。

支柱→ツル科などの野菜の成長時に絡ませたり支えるために必要です。ツル科以外でも高く成長する場合、倒れそうな時も支えてあげます。

園芸シート→作業中下を汚さないように用意しておくと便利です。

→ビニールひもや麻ひもを用意しておくと支柱と茎を縛る時など重宝します。

全部が必要ではありませんが、栽培をはじめていざ使うときに困らないように想定して準備しておくことで安心して野菜づくりがはじめられます。

 

畑がなくてもできる野菜づくりに適した土は?

畑がなくてもできる野菜づくりの基礎知識

畑と違って、せまい空間の鉢やプランターでの栽培は、保水性よりも、水はけと通気性がよく、肥料もちがいい土を選びましょう。

鉢やプランターは限られたスペースの中なので、野菜づくりの土は最も重要となります。

土づくりからはじめなくても、今はホームセンターにそれぞれの野菜に適した培養土が売っています。買ってきた培養土をそのまま活用することを初心者にはおすすめです。

培養土とは、最初から必要な養分がブレンドされているので、あとは鉢かプランターがあるだけで野菜づくりがはじめられます。

※畑のような広い面積の場合は、今の土に石灰をまいたり、前もって腐葉土や黒土を足すなど自分で土づくりをするほうが効率的です。

畑用とプランター用の土では、違いがあるので覚えておきましょう。

そして、野菜の生育には、必要な5つの養分、窒素、リン、カリウム、カルシウム、マグネシウムがのうち、3要素、窒素(N)、リン(R)、カリウム(K)がかかせない3要素になります。

他に土には、酸性~アルカリ性があり、野菜作りでは酸度調整が必要になる場合があります。

野菜の生育が悪いなと感じた場合、土の酸度があっていない場合もあるので覚えておきましょう。

最近はホームセンターなどに売っている培養土の袋に、〇〇栽培用とか、〇〇専用という記載があって、何の養分が入っているのか、窒素、リン、カリウムの比率も記載されているので分かりやすく購入しやすくなっています。

売られている培養土にはたくさん種類があるので、野菜1種類づつに適したものを用意するのは大変なので、まとめて野菜専用とか、ガーデニング専用とかかれているものであれば問題ありません。

土の性質によって野菜の生育や成長速度などが違ってくるので、土選びは最も重要なことを理解しておきましょう。

簡単な安心手作り培養土

最近は簡単に購入できる培養土があるので、土づくりをすることが減ってきていますが、鉢やプランター用での土つくりの基礎知識を覚えて、野菜の成長などに関係していることを学んでおきましょう。

ここでの簡単安心手作り培養土は、材料を揃えてまぜるだけです。

配分を調整して①~⑤を混ぜるだけでOKです。

①たい肥(牛糞・豚糞OK)、②赤玉土、③黒土を比率4:4:2くらいで混ぜ合わせます

配分から軽く握ったときに少し固まる程度に調整します。

ここに、④くん炭と⑤肥料を適度に混ぜ合わせて完成です。

(ここでは化成肥料は使わないパターンを説明してます)

たい肥については養分が奪われないように必ず完熟したものを選ぶようにしましょう。

他にも基本用土に改良用土をブレンドして野菜づくりに適した土をつくってみましょう。

 

基本の用土

基本の用土とは栽培用の土づくりの基本となる土です。

配合する割合が多く、植物を支えるために適度な重さがある土になります。

他にもありますが基本用土の代表的な2種の土を紹介します。

■赤玉土 赤玉度は、通気性、保水性、保肥力に優れていて基本用土にはよく利用される土です。

■黒土  土は、黒ぼくといわれて、有機物を多く含んでいて、軽くて柔らかい土です。保水性はいいのですが、通気性や排水性がよくないために腐葉土などを混ぜてつかいます。

改良用土

改良用土とは、基本用土に混ぜて、通気性や保水性、保肥性を改良する土で、有機物と無機物があって、土の状態を改良してくれる改良用土という土です。

【腐葉土】広葉樹の落ち葉を積み重ねて発酵させた代表的な改良用土です。保水性、通気性、保肥性に優れてて土の質をよくしてくれます。葉の形が分からないくらい細かいものがおすすめです。

【たい肥】動物性と植物性があり、バークや落葉、鳥の糞や豚や馬の糞を腐敗させて発酵させた用土です。ここは完熟したものを選びましょう。

【ピートモス】主原料は主にミズコケからできていて保水性、肥料持ちがいいのが特徴です。

【バーミュキライト】 蛭石を多孔質にして人工的に作った無菌の用土です。とても軽くて、保水性、通気性、保肥性に優れていて排水性が抜群によいのが特徴です。。

【パーライト】 真珠岩からできた人工的に作った無菌の用土です。水はけをよくしたいときに使用します。

基本用土と改良用土をうまくブレンドしながら育てる環境や野菜に適した土をつくってみましょう。

畑がなくてもできる野菜づくりの基礎知識のまとめ

畑がなくてもできる野菜づくりの基礎知識

ここでは、畑がなくても野菜づくりができるように栽培の準備をすることの基礎知識をまとまてみました。

ご家庭で鉢やプランターでの野菜づくりに必要な、ポイント、気候に合った野菜の種類、必要な道具、土づくりについて、基礎を理解しておくことでこれから始める家庭菜園に役立ちます。

ここでは、畑と鉢での野菜づくりでは、環境が全く違うことを理解してから野菜づくりを始めてみましょう。

環境がととのったら、次はお天気のいい日に、育てたい野菜を選んで種をまいてみましょう。

きっと楽しんで野菜づくりができますよ。

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