コンパニオンプランツで相性のよい野菜の組み合わせをご存じですか?
コンパニオンプランツとは、一緒に植えることで互いに良い影響を与え合う植物同士のことです。
一緒にしてはいけない野菜同士もあるので注意が必要です。
今回はコンパニオンプランツを活用して効果を最大限にひきだせるように、一緒に育てる野菜を選んで野菜栽培をまじめていきましょう(^^♪
コンパニオンプランツでは、違う野菜同士を、同じ時期に近くで育てる混植と、一定の期間一緒に育てる間作があるので、いくつか野菜ごとに紹介したいと思います。
野菜じゃなくてもハーブやお花、雑草なども組み合わせて、お互いがよく育つように植え合わせをしていくこともできたりと、コンパニオンツには魅力がたくさんあります。
ここでは、相性の良いコンパニオンプランツのおすすめの組み合わせをご紹介していきますので、参考にしてくださいね。
Contents
相性の良いコンパニオンプランツ
人と人では、生活環境や性格の違いがあって、相性が良かったり悪かったりしますよね。
植物同士も同じで、一緒に植えると相性の良いものと悪いものがあるんです。
ここでは相性のよいコンパニオンプランツ、相手に良い影響を与えたり、お互いがよい影響を与える組み合わせをご紹介していきます。
■トマト&バジルの組み合わせ
バジルって、独特のいい香りがしますよね。
そのバジルの香りが虫よけになって、一緒に育てたトマトの果実も甘くなるって知ってますか?
このトマトとバジルの組み合わせは、食事でもパスタのトマトバジルのソースにしたり最高のコンビです。
トマトとバジルって、他の植物を寄せ付けない多感作用の強い植物なのに、なぜか相性が良くてお互いに近くに植えてもよく育つんです。
そして、バジルの独特の香りが、トマトによってくるアブラムシなどの害虫をよせつけない効果もありますよ。
他にも、雨の日が続いても、バジルが適度に水分を吸収するので、トマトの実が水っぽくならずに甘く育ちますよ。
この組み合わせは、お互いに相乗効果がみられるとても良い組み合わせのひとつです。
■トマト&ニラ
ニラは独特な香りがしますよね。
ニラやネギなどのネギ属の野菜には、根の表面に抗生物質を分泌する菌が住んでいます。
そう、菌が共生しているんですね。
そしてこのニラには、根につく微生物が働いて、土の中の病原菌を減らす力があります。
そこで、この菌を利用することで、病気が多いといわれるトマトの病原菌を減らしたり、病気の発生をふせぐことができるんです!
もちろん地上では、ニラの香りが害虫防除にも役立ちます。
匂が強いものは、害虫も苦手であまりよってこないので害虫予防にも役立ちます。
■ナス&ショウガ
秋にかけて収穫できるナスは、網焼きするとトロッとしてとても美味しいですよね。
このナスが育ったらナスの日影を有効利用して、収穫量をアップさせる方法があります。
ナスは苗を植えたら、収穫するまで結構長い間一つの畝を占領してしまいます。
そこで長期間畝を占領するナスの株元を利用します。
ナスの背たけが高くなったら、ナスの株元に空間ができるので、この空間を利用して、他の野菜を育てると無駄な空間がなくなります。
このナスの株元の葉っぱの陰になるところに、ショウガを植えてみましょう。
ナスは深く根を伸ばして水分を吸い上げるので、ショウガも水を吸いやすくなります。
そして、ショウガの殺菌効果で土の中の病原菌が減るので、お互い病気になりにくくなります。
何より、ショウガとナスは好む養分の種類が違うので、競合がなくなって共に収穫量も増加するのでかなり相乗効果がみられます。
■ナス&つるなしインゲン
マメ科のつるなしインゲンの根には、根粒菌という菌がいます。
この根粒菌は、よい働きをしてくれて、土を肥沃にしてくれます。
そう、根粒菌が周辺の土を肥えた土壌にしてくれます。
おかげで、土が良くなって一緒に植える野菜、ナスの成長も良くなります。
ナスとインゲンは科が違うので、ナスにつくアブラムシやハダニは、つるなしインゲンを避けて、つるなしインゲンにつくアブラムシやハダニはナスを避けるので、害虫の被害が、お互いに少なくなる効果があります。
ここでもコンパニオンプランツでのすばらしい相乗効果がみられます。
■ナス&大根
大根はそのまま生のサラダにしたり、お漬物にしたり、おでんなどの煮物にいれたり、すりおろして大根おろしにと、いろんな料理に使えるので重宝する野菜ですよね。
この大根とナスのコンビはナスを栽培してから、ナスの株元の空いたスペースで秋の大根を栽培するので無駄な空間をなくして、収穫することができます。
ナスは、真夏に背丈が高くなります。
そこで、ナスの空いた株元で大根の種を蒔き栽培してみましょう。
ナスの葉の下で、夏の直射日光が避けられることで、大根が発芽しやすくなり、よく成長します。
そして、大根は水や肥料が少なくてもよく育つので、ナスとの養分の奪い合いはおこらないのでとても良い組み合わせになりますよ。
■キュウリ&長ネギ
キュウリは家庭菜園でも人気の野菜ですね。
夏になるとよくご近所さんのお庭で栽培しているのをみかけます。
そんなキュウリの栽培では、毎年同じ場所で作り続けていると、病気になりやすかったり、収穫量が落ちたりして、生育に障害が出てくるなど連鎖障害がおきるのを知ってますか?
その連鎖障害は、長ネギと混植することで、防ぐことができるんです。
長ネギには、根に共生する細菌がいて、抗生物質を出しているので、土の中の病原菌を減らすことが知られています。
土壌の病原菌が減ることで、キュウリが病気にならずに、収穫量も確保できるんです。
そして、このキュウリと長ネギのコンビは、好む養分の種類が違うので、競合がおきません。
このコンパニオンプランツを利用しない手はないですよね。
■キュウリ&ナガイモ
ナガイモといえば、とろろご飯。すりおおろして、だしをいれて白米と一緒に食べるとおいしいですよね。
このコンビは、相手の苦手な肥料分を利用しあうことでどちらもよく育ちます。
ナガイモをキュウリのうねに植えると、ナガイモはキュウリの支柱やネットにつるをからませながら元気よく育ちます。
支柱を増やさず、同じ支柱を利用して同時に育ってくれるから一石二鳥です。
キュウリとナガイモは好む養分が違うので、一緒に育てても養分の取り合いにはなりません。
お互いの苦手な養分を好んで吸収するので、お互いの成長がよりよくなるり、このコンビも相乗効果が大きいですね。
私がおすすめするコンパニオンプランツの組み合わせ
私のおすすめの組み合わせは、キャベツ&リーレタスの組み合わせです。
リーレタスの独特の香りでアオムシなどの害虫の被害を防ぐ効果があります。
スーパーなどで販売しているキャベツは、まるまるとして大きくて形よく、虫食い葉もなくきれいですよね。
でも、その理由、農薬を使っているので虫が寄り付かない、虫も食べない野菜ですから、きれいなわけですよね。
自宅でつくる野菜は、自分たちが安心して食べれるものをつくれるのが一番です。
キャベツの害虫といえば、アオムシが代表的ですが、アオムシはモンシロチョウやコナガの幼虫です。
モンシロチョウがひらひら飛んでてかわいいなと眺めている間に、チョウは卵をうみつけているのでよく注意してくださいね。
私がよくそれをみて蝶々がきたのを楽しく眺めていたのですが、よくよく考えていたら卵を産んでいたなんて・・・・。
そこで、アブラナ科のキャベツには、キク科のリーレタスを混植することで、アブラナ科に飛来して産卵するモンシロチョウやコナガが、キク科のいやなにおいを避けてくれます。
さらに、赤色を嫌う虫たちなので、リーレタスの赤色系が入ると、より効果があります。
キャベツもリーレタスにつく害虫の忌避に役立ちます。
簡単にいうと、キャベツを食べる虫はレタスを嫌ってて、レタスを好きな虫はキャベツを嫌ってるということになるので、人間と同じ嫌いな人のそばにはなるべく寄りたくないと思う環境と一緒ですね。
ですので、美味しくキャベツを育てるには、防虫予防のできるレタスとのコンパニオンプランツをおすすめします。
それにリーレタスは、育てるのに、あまり手間がかからず簡単に栽培できてる野菜です。
害虫にも食べられることが少ない野菜なので、リーレタスをほどよく、混植してキャベツへの害虫被害を少しでも防いであげましょう。
他にキャベツの害虫よけには、赤色のサルビアの花を近くに置くのも効果的です。
さらに、リーレタスはトマトやタマネギとの混植も相性がいいので覚えておきましょう。
コンパニオンプランツでも完全に害虫を排除するのは難しいですが、農薬を使わないかわりに被害を最小限におさえれるような対策をしていきましょう。
相性の良いコンパニオンプランツ!おすすめの組み合わせのまとめ
ここでは、ごく一部の相性の良いコンパニオンプランツは何と何がいいのかをご紹介しましたが、紹介しきれないほどの組み合わせがまだまだたくさんあります。
コンパニオンプランツで病気を予防するのか、生育を促進するのか、空間を利用するのか目的は様々ですが、病気を予防するためにした一緒に育てるコンパニオンプランツで生育もよくなったり、2重、3重の効果が得られることがあるので是非チャレンジしてみましょう。
誰かと誰かが仲がいいように、野菜同士でも何かと何かで相性が良い悪いがあることを知っておきましょう。
コンパニオンプランツを活用しながら相性の良い野菜同士で相乗効果を高めて野菜栽培をしてみましょう。
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